前回は「神社」と「お寺」はどちらの方が数が多いのかを取り上げさせていただきましたが、
今回はもう少し掘り下げてお話してみようと思います。
前回の復習ですが「神社」は約80,000社、「お寺」は約77,000社と
ともに全国のコンビニエンスストアの店舗数である55,000店を遥かに上回る数に驚きましたね。
また都道府県別に「神社」と「お寺」のそれぞれの数を比較すると、神社では「新潟県」、お寺では「愛知県」がトップでした。
では何故トップの座に君臨できたのか、歴史的背景なども含め理由があるようなので紐解いていこうと思います。
まず神社数が約4,700社と、2位の兵庫県に1,000社程の差をつけての圧倒的な神社数を誇る「新潟県」。
その理由の1つとして明治時代の中頃までは、日本で人口最大の都道府県だったことが挙げられます。
人口は約180万人で、東京都を超えていたのには驚きました。
その当時は日本の約90％が農業を生業としていたため、日本随一の米の収穫高を誇る土地的な要素が多分に含まれていたようです。
他には時の明治政府が発令した「神社合祀(じんじゃごうし)」に対して、新潟県は消極的だったためだとも言われています。
神社合祀(じんじゃごうし)とは神社の威厳を保つため、神社の数を減らし
残った神社へ経費を集中させ一定以上の設備や財産を備えさせることが目的とされていました。
余談になりますが、消極的だった新潟県に比べ、もっとも積極的だったのがホリーホックのあります
三重県ということで、なんと90％の神社が神社合祀によって廃止されたと言われています。
このように時代背景など歴史が大きく関係して、現在の社寺の隆盛や社数などに影響しているんですね。
ということで次回はお寺の数がNo.1の「愛知県」についてお話させて頂きます。
今回は神社ということで、狛犬など神社にまつわるデザインの御朱印帳をご紹介させていただきます。
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