御朱印帳の和紙(奉書紙)のあれこれ。

御朱印帳の蛇腹部分の和紙は、楮(こうぞ)を原料とする厚手の「奉書紙(ほうしょし)」と言います。語源は、その昔に高位者が意思・命令などを下達(下知)する文書を「奉書」をいい、この奉書に用いられていた和紙ということで「奉書紙」の名前がついたと云われています。
真っ白でやわらかい紙質でありながら、厚みもありしなやかな質感があります。奉書紙はその種類も豊富ですが、市販で販売されている奉書紙は、にじみを防ぐための加工(サイズ)がされている製品が多いです。


一見、にじみ防止加工を施してある奉書紙のほうが良いように思うのですが、にじみを防止するということは、乾きにくいのです。乾きにくいということは、御朱印をいただいた直後にページを閉じると、他のページに墨や印がついてしまうことにも繋がります。


「朱印帳の蛇腹部分の和紙なんてどれも同じ」と、思う方は少なくありませんが、奉書紙へのこだわりはとても大切なことなんです。


HOLLYHOCKからお客様のもとへお届けする御朱印帳は、にじみ防止加工を施していない(ノーサイズ)奉書紙が中心となっています。
にじみ防止の割合や厚みなど、何度も試作改良を重ね、独自の別漉き(他とは別に和紙を漉くこと)奉書紙を使用しています。こうした努力の積み重ねで、裏うつりの少ない御朱印帳はつくられています。


HOLLYHOCKでこれまでに発売した御朱印帳と、その他の製品はすべて国内生産です。国内製だから品質が高いとは思っていません。海外で作られた製品で素晴らしいものは沢山あります。
HOLLYHOCKが国内生産にこだわる理由は、職人さんからモノづくりのこだわりや製法を学ぶことができること、各工程での確認やきめ細やかな調整ができること、人が作るものには機械にはない風合いやぬくもりを感じられるから。


今回は御朱印帳の蛇腹についてのお話が中心となりましたが、御朱印帳ポーチの新製品も入荷し、売り場も彩り鮮やかになってきました。
以前から大好評の「花遊び金彩」をはじめ、新登場でかわいいと人気が急上昇中の「コーヒービーンズ(珈琲豆)」など、御朱印巡りをより楽しくさせてくれるアイテムが仲間入り。
御朱印帳袋(ポーチ)は、接着芯で強度をたかめた表生地と裏生地のあいだに薄綿をいれ、柔らかな手触りと御朱印帳の保護を考え、何度も試作を繰りかえしました。
HOLLYHOCKの大判御朱印帳(縦18cm×横12cm×厚み1.5cm)が、かさねて二冊おさめることができます。
Dカン金具もついているので、クラッチバッグとしてもかわいいですよ。

 

御朱印帳ポーチ/御朱印帳 袋
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