『レア』なお話。

先日のことです。お客様がご来店され、いつものように接客しておりました。お花柄や猫ちゃん柄、色々とご朱印帳を見比べながらお気に入りの1冊を選んでいるご様子です。ほどなくして、1冊のご朱印帳と関連商品を持ってお会計となりました。「~以上で○○○円となります。」とお伝えして、お客様からお預かりしたお札を見ると、なんと!!
二千円札ではありませんか!!

時は2000年、森喜朗総理大臣の元で発行され当時は珍しさからも持て囃されるも、もはや存在自体をすっかり忘れ去られているあのレアなお札がやってきたのです。

お客様に軽く目配せすると、「珍しいでしょう!」っという具合の表情が返ってきて微笑ましい空気が流れてしまう、そんなレアなお札です。(でも沖縄ではかなり流通(一説にはお札のデザインに首里城が採用されているから?)しているようなので地域限定レアですが ^^;)

という訳で今回は『レア』がキーワードのご朱印帳をご紹介したいと思います。それはずばり伝統工芸の布地を使った「伊勢木綿」「松阪木綿」の伝統工芸シリーズのご朱印帳です。

その中でも今回は『伊勢木綿のご朱印帳』にスポットをあててみたいと思います。伊勢木綿は古くは江戸時代から受け継がれ、柔らかな肌触りと風合いが今もなお愛される伝統工芸生地となります。

デザインの特徴としては縦糸と横糸をともに紺色に染めて織る紺木綿(こんもめん)の他、白縞格子木綿(しろしまこうしもめん)等、豊富な種類や色使いが魅力の1つになります。

伝統工芸生地と聞くと固定概念でどうしても地味なイメージを持たれるかもしれませんが、複数の色を織り上げたマルチカラーの鮮やかな生地もあり、なおかつその色合いは日本古来の色彩を用いることでとても上品な華やかさに仕上がっているんです。いつも見慣れているデジタルプリントの生地とは異なり、伝統の中に新しい発見を感じることができると思います。

ただ時代の流れとともに徐々に織元も減少し、今では三重県津市にある臼井織布さんただ一軒を残すのみとなりました。ただでさえ技と手間暇が必要とされる作業工程において、生産量は限られており当店でも生地を発注してもなかなか手に入れることができない『レア』なご朱印帳、それが伊勢木綿御朱印帳なのです。

入荷のタイミングによってはほとんど店頭に並ばない日もあるのですが、ちょうど10月中頃より20種類近く大量入荷して今は豊富に揃っております。ぜひご興味を持たれた方はご覧いただければと思います。


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国内最大700種類以上の御朱印帳

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