御朱印とは?
御朱印とは、神社や寺院に参拝していただける御宝印と御本尊名や社名などが墨書きされたものです。現在では寺社に参拝した証としていただける御朱印も、起源は寺院に写経を奉納した証としていただくものでした。そのため現在でも御朱印のことを「納経印」御朱印帳を「納経帳」と呼ぶことがあります。
寺院の納経から伝わった御朱印は神社に広がり、現在では一部宗派を除き、一般参拝が可能でご住職や宮司様の常駐される殆どの寺社でいただけるようです。
御朱印をいただく際の基本的マナー
御朱印帳を準備しよう
御朱印は御宝印と墨書きをいただく神聖なものですので、普通のノートでは御朱印をお断りになる場合があります。御朱印帳にいただくようにしてください。 また、沢山の方が参拝される寺社では、御朱印をいただくまでの待ち時間が長くなる場合もあり、一時的にお預けすることもあります。 自分の御朱印帳であることをわかるようにしておくのがおすすめです。
まずはお参りから
御朱印は参拝した証にいただくものですので、必ず先に参拝をすませてからいただきましょう。 ※場合によっては、参拝の前に御朱印帳をお預けし、その間に記してくださるところもあります。
丁寧にお願いしましょう
朱印所や納経所では「御朱印をいただけますか?」とお尋ねし、御朱印をいただきたいページを開き「こちらのページへお願いします」と、一言添えてお渡ししましょう。お渡しする際も受け取る際も両手を添えて。
静かに待ちましょう
御朱印を墨書きいただいている間、雑談や質問は控えましょう。携帯電話などでお話しているのも失礼とされていますのでご注意を
あらかじめ小銭を用意しておきましょう
「お気持ちをお納め下さい」と、ご案内いただいた際にお札でお渡しお釣りを要求するのはスマートではありませんので、できるかぎり小銭でお納めください。
御朱印とのご縁を大切に
諸所の理由でなかなか参拝にいけないこともありますが、御朱印は自らの参拝の証。スタンプラリーのような代理参拝は好ましくありません。また、長い御朱印めぐりの間には完璧でない御朱印、墨書きに出逢うこともあります。
御朱印との出会いは一期一会。どのような御朱印であっても、これがご縁と御礼の言葉を忘れずに。
寺社ごとの参拝方法について
神社の参拝方法
- 鳥居をくぐる : 鳥居をくぐる時は一礼します。鳥居をくぐってからの参道の真ん中は神様の通る道なので避けて歩きましょう。
- 手水舎で口と手を清める : ひしゃくの水で左手・右手の順で清め、その後左手でひしゃくの水を受け、口をすすぎ、残った水で柄を清めます。最後は柄杓をたてて持ち柄を洗い流して返します。
- 拝殿の前でお参りする : 賽銭箱の前に立ち軽く一礼、鈴がある時は鈴を鳴らし、次に二礼(90度くらい)二拍手。二拍手の後に心のなかで祈願事や奉告を唱える。次に一礼(90度くらい)。賽銭箱の前から退出する前に、軽く一礼する。
- 御朱印をいただきましょう : 雑談や質問は控えて静かに待ちましょう。
- 神社をあとにする : 鳥居を出る時は社殿に向かって軽く一礼しましょう。
寺院の参拝方法
- 山門をくぐる : 神社でいうところの鳥居です。鳥居と同じくこの先は聖域にあたりますのでくぐる前に拝礼を忘れずに。
- 手水舎で口と手を清める : ひしゃくの水で左手・右手の順で清め、その後左手でひしゃくの水を受け、口をすすぎ、残った水で柄を清めます。最後は柄杓をたてて持ち柄を洗い流して返します。
- ご本尊をお参りする : ご本尊が祀られている仏殿の前に立ち、拝礼。鐘がある場合は鳴らす。線香やロウソクがある場合は上げる。ご本尊に向かって静かに手をあわせ合掌。※拍手はしないように。賽銭箱の前より退く際にも拝礼。
- 御朱印をいただきましょう : 雑談や質問は控えて静かに待ちましょう。
- 寺院をあとにする : 山門からでるときには本殿に向かって拝礼しましょう。